特徴と使用上の注意点

レーザースターの性能・機能上の特徴としては、以下のようなことが挙げられる。

高集光性

前述のように本機のレーザービームは集光特性に優れており、このことによる溶接強度および溶接面の美しさは大きな特徴である。欧米の状況を見てみると、従来の歯科技工所では低パワー・低価格のレーザー溶接機が好まれる傾向があったようだが、レーザー溶接を数多く行うようになると用途が多様になるため低パワーのものでは効率が悪くなり、現在では”よりハイパワーの機械を”という要望が強くなっているようだ。その点レーザースターは一番廉価でコンパクトなモデルでも60J(最高モデルでは120J)と十分なパワーを確保しているため、今後行われてゆくレーザー溶接作業の用途に適していると言えるだろう。

3種のビューシステム

図7~図9のように3種類のビューシステムがあり、作業内容および使用者の好みに適した選択をすることができる。それぞれの特徴は以下のとおりである。

顕微鏡システム
①顕微鏡システム(図7):
画質がきれいである。また、実体顕微鏡を用いた他の技工操作と同様の感覚で作業できる。
コブラシステム
②コブラシステム(図8):
画質がきれいであることに加え、アップライトな姿勢で作業できるため肩・腰の疲労が少ない。また、レンズから目を離して作業できるので目の疲労を軽減できる。
液晶ディスプレイシステム
③液晶ディスプレイシステム(図9):
テレビモニターを見る感覚で作業できるので、目の疲労は一番少ない。

日本語ディスプレー

英語表示の機種が多い中、レーザースターは日本語ディスプレイを表示する(図10)。さらに、故障の際にも原因を日本語で表示するので、解決が早い。

顕微鏡システム
図10 日本語ディスプレー

アルゴンガス用ノズルを2本設置

レーザー溶接においては、アルゴンガスは金属の酸化を防ぐ目的で必要とされ、特にチタン溶接時には不可欠である。溶接作業では模型が邪魔をしてガスが溶接個所をシールドできないことがあるため、シールドをより完璧にする目的でアルゴンガス用ノズルを2本設置してある。
このほか、保証などについてのアフターケアも整っており、消耗部品等を除いて購入後1年以内の故障ならば無料で修理のサービスが受けられる。
一方、本法は従来の鋳造法とは異なる溶接法であるため、レーザーの取り扱いに関することをはじめ、以下の点に注意して使用すべきである。

①ろう付け法の場合、非常に細かい隙間に流れ込ませるような接合であるが、レーザー溶接では突き合せ継手による方法のような溶接となるので流れ込むというイメージではない。そのような場合にはレーザー光線が届くような研磨作業を行うなど、レーザー溶接特有の技工操作を必要とする場合もある。

②レーザー溶接機は精密機器であるため汚れに弱い。特に金属の研磨粉がかかるとショートなど故障の原因となりやすいので、設置場所には気を使わなくてはならない。

③精密機器のため日常のメインテナンスは定期的に行わなくてはならない。

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